かわいらしく、思い切った感覚的なな目鼻立ち、大胆な洋花づくりの胴模様が特徴的でボリューム感あふれる独特な型のこけしです。
温海こけしの初代の工人は阿部常松で福島県土湯、宮城県青根、山形県蔵王などの温泉で修業を積み明治22年からあつみ温泉でこけしを作った。後を継いだのが二代目の常吉、現在は三代目の阿部進矢でその作は、おおらかな印象で愛らしく一目出会ったら忘れられないとファンが多い。現在は受注生産のみ。

昭和26年6月に国の天然記念物に指定された山五十川の玉杉は、熊野神社境内に根を張る。
根本の周囲19m、目通り幹囲10m、高さ33mに達する杉の巨樹です。
樹冠は均整のとれた半球状であるために「玉杉」の名があります。
樹齢およそ1400年と伝えられますが今でも緑鮮やかです。
国指定天然記念物(昭和26年)
出羽・越後の国境として重要な役割を果たした関所址。
「白河の関」「勿来の関」と並んで奥羽三古関のひとつに数えられ、勧進帳の舞台であると伝えられています。
江戸時代は「鼠ヶ関番所」と呼ばれ、庄内に酒井氏が入部された元和8年(1622)以降に整備されました。

今から約400年前、元村上屋旅館・佐藤茂右ェ門が盆栽の松を庭に地植えし、これを代々庭師に手入れさせ、つくり上げた黒松。
平成6年に世界的に有名な造園家・中島健氏の設計により現在の庭園が完成し、住民や観光客の憩いの場になっています。

山戸能と共に山五十川地区で伝承されてきた。この歌舞伎は河内神社に奉納する神事歌舞伎であり、山戸能と一緒に公演されます。
演目は役者総会で決定されるが院本歌舞伎の時代物が圧倒的に多い。
昭和45年には斎藤茂吉文化省を受賞するなど、内外で高く評価されています。
山五十川地区に伝わる能楽で、その発祥は確かな文献もないほど古いもの。
謡は観世流であるが、「座揃囃子」と「恋慕の舞」は全国でも珍しい特色を持っています。
明治30年頃までは120番あった曲目も今では9番だけで、毎年5月と11月に奉納上演が行われます。

関川地区で受け継がれてきたしな織は日本の代表的な古代織のひとつ。
すべての工程が手作業でなされ、しなの木の皮から糸を作り織りあがるまで1年を要します。
平成17年には「羽越しな布」として国の伝統的工芸品に指定。今だからこそ木のぬくもりを、飾らない素朴な美しさ、それが温海が誇る、しな織。
現在では、バッグ、帽子、のれん等の品に加工されています。